キャンピングカーの限られたスペースを有効活用して装備を充実させることを考えた結果、電子レンジを導入することを決断した。ポータブル電源、冷蔵庫、火器類は既に揃えたので電子レンジを加えれば(当面は)アガリだろう。火器を使った湯煎レトルト中心の車中泊食も電子レンジがあれば様々な冷凍品や温め弁当など幅が広がるはずだ。こんなこともあろうかと思いポータブル電源もmax1600W出力可能なものを備えてある。
車内の居住空間があまり犠牲にならないように収まりつつ、使うたびに取り出したりせず便利に使えることを条件に設置場所を考えてベッド床下に確保できた空間に設置することにした。その床下空間寸法から17-18Lクラスのモデルをピックアップしてみた。
車中泊の諸先輩方々のコメントやアドバイスを参考に、フラットテーブルかつ前開きかつ国産モデルとフィルタを掛けて辿り着いたのが吉井電気(株)のアビデラックス ARF-118VF(W)というモデルである。ピンとこないメーカー名ではあるが、群馬県にあるれっきとした国内メーカーの商品である。
早速設置してみると、うまくベッド床下のスペースに収まってくれた。特に床下高300mmに対してレンジ本体の高さが286mmとステキな収まり方である。当初は扉の横開き縦開きは拘っておらず価格が総じて安い横開きに目星をつけていたが、縦開きがいいという多くの声に従い縦開きを選んで大正解だった。横開きを選んでいたら今回の設置場所での使用はかなり難儀していたと思う。
早速ポータブル電源から電源供給して動作させてみる。コンビニで買ったパスタを600W/2分で温めてみると電源出力は1100W前後で推移し、温め終了後20秒程度冷却ファンが回り14W程度の電力を消費する。ピーク電力含めて電源がダウンすることはなく、ECOFLOW EFDELTAからの電源供給能力には問題なさそうだ。ちなみに2分間の600W加熱でEFDELTAの約4%、すなわち1260Wh x 4% = 50Whを消費したそうだ。なおレンジには900Wモードも備わっていて公称1350Wを消費するようなので、いずれ試してみたいと思う。
レンジ自体は普通の電子レンジなので使用感は割愛するが、加熱能力は充分で2分加熱でアツアツのパスタが無事出来上がった。車内でレンジを使う(初)体験自体はとても新鮮で思いの外ワクワクした。ベッド床の下に設置したままで操作や加熱品の出し入れも問題なく行うことができ思惑通りの結果となり大満足。特に前開きドアの選択は大正解だった。ベッド床下の設置はダイネットモードが前提で、フルフラットになる就寝モード時には床下へのアクセスが事実上できないので万年床状態での横着な使い方ができない点が玉にキズであるが見た目スッキリなので良しとして、当面この設置位置で使ってみることにする。
レンジ未使用時はポータブル電源も床下のレンジ手前に収めることで低重心化とガラス面保護に寄与させる。
おかげでコンビニに入るたび、これまであまり見向きをしなかった冷凍(レンジでチン)食品コーナーをじっくり眺めるようになった。(笑)
コメントする