広島への原爆投下直前の7月16日に、世界で最初の核実験が行われた。米ニューメキシコ州の「Trinity Site」周辺の住民は核実験の実施を事前に知らされておらず、サイト近くに住んでいた4万人は地元の農作物や水を飲み食べ続け、放射能の影響を受けたとされている。実験から10年、20年と経つうちに癌で亡くなる人が増えていったそうだ。
国益のための必然とされ、Trinity Site の被爆者達の訴えはアメリカの中ではなかなか受け入れられてこなかったそうだ。私自身、原爆は戦争を終わらせたアメリカ歴の上では誇るべき施策だとアメリカの小学校で教えられた。「原爆は良くないが、*あの*原爆は正解だった。」と真顔で肯定するアメリカ人を私は何人も知っている。アメリカ人はそうやって国に刷り込まれるのだ。(トランプ大統領はこの原爆実験の75年目に声明を出し、なんと「素晴らしい偉業」と称賛したらしい。)
8/6に広島にいた人も8/9に長崎にいた人も、そしてその約2週間前にTrinity Siteにいた人も、皆が原爆に苦しんでいる。その苦しみに国境はない。民間、民衆、そして個人に国境はないのだ。国境を作ってしまっているのは"国"というエンティティだ。この"国"が民衆を"国民"と呼ぶ。そして、国民の利害を考えるはずの"国"が、いつの間にか"国"の利害を民衆に強いる。民衆のために存在するはずの"国"が民衆からかけ離れた得体の知れないものになり、民意とかけ離れた政を行う。その結果が戦争であり、民間犠牲者を生み、国に関係なく、民間に被爆被害者を生んだのだ。
そして今、ICANという民意が実現した核兵器禁止条約には参加せず、"国"の利害を優先して民衆に応えない国々がある。米国も日本も何も変わっていない。
広島、長崎、そしてTrinity Siteで原爆そして"国"の犠牲になった方々...それは本来国境などない民衆...に報いるためにも、国には"民衆のための国"に立ち返り、民衆のために核兵器廃絶を進めてほしい。国益のために言い訳をするのではなく。
ところで国民の心配をよそに"GoTo"推進など経済ばかり気にしている今の"国"も、"国"の利害を民衆に強いているような、そんな気がしてならない。(苦笑)
Few weeks before the bombing in Japan, a nuclear bombing test took place at "Trinity Site", in New Mexico. 40 thousand people living in the vicinity were not informed of the experiment, and took radioactive water and food produced in the area for years, leading to radioactive poisoning.
There are no boundaries between civilian people. "Hibakusha" in Japan and "HIbakusha" the US share the same suffering, pressed against by their own "country": Government Power. Boundaries exist between the countries, which have become entities of their own, not for the people. Boundaries cause conflicts between the countries, and it is the civilians that have to sacrifice.
War....has always become a conflict between government power and its own civilians.
Even now.
About time "countries" acted for it's people. The people want their countries to sign the Nuclear Weapons Convention. Why can't it be signed ?
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