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たいやきひいらぎ

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駅の東口を出てちょっと歩いた、どちらかというと裏手にある鯛焼き屋さん「ひいらぎ」は恵比寿をウロウロしていて偶然遭遇した、実は有名店。
姫路で開店していた店主さんが東京で勝負したいと上京してきて開店したのがこの「ひいらぎ」だそうだ。赤のれんが目印の和風な演出の店舗には裏通りにも関わらずいいペースでお客さんが訪れてくる。
並んでいると、前のお客さんに手渡された品物に目が釘付けになった!
なんとプラスチックカップに入ったソフトクリームの中に鯛焼きが思い切り頭からダイプしているではないか。あれ?コレどこかで見たことがあるぞと記憶をたどりつつも、条件反射的にこの「ダイビング鯛焼き」を買うことに決定。



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正式なメニュー名称は「たいやきソフト」である。凝った演出は何もない。ソフトクリームのカップの中に焼きたての鯛焼きが突っ込んであるのだ。単純で他にありそうな気もするが、考えてみたら今までこんな組み合わせは見たことがない。実に大胆で独創的な一品なのだ。そしてこれが実に美味しい。
餡の和とソフトクリームの洋な甘さ、クリームの柔らかい食感と鯛焼き生地の表パリパリ中モチモチな食感、そしてソフトクリームのヒンヤリ冷たさと焼きたてのアツアツ加減。相反する味と食感がミックスしてクセになる美味しさを出している。
鯛焼きとソフトを交互に食べてそれぞれ別々に味わうのも美味しい。一方、ソフトクリームが熱で溶け出して液状になっているところに鯛焼きの生地がそのクリームを吸い、中の餡に溶け込んでいる箇所はこのメニューならではで、マニアックに美味しい。

鯛焼きそのものも上出来。皮は薄いにもかかわらず存在感充分で、薄い中でちゃんと表のパリパリ感と内側のモチモチ感が共存している。この食感を出すために30分かけて焼いているらしい。ちょっと大き目の粒が混ざった粒餡は頭から尻尾までぎっしり入っていて食べ応え充分。皮が破れないかと心配するほどである。自家製の餡は甘さも程よくしつこくなく、飽きが来ない。

「たいやきソフト」のインパクトが大きかったが、鯛焼きそのものもナイスなこの店。好み的には四谷の「わかば」といい勝負だ。四谷を通過するときについ「わかば」に足を運んでしまうように、恵比寿を通過する際には寄ってしまいそうだ。あつあつでたっぷりと入った餡は冬場にホクホクしながら食べてみたい。

なお「たいやきソフト」は夏期限定商品で、9月末をもって販売終了らしい。

(養殖)



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このページは、@nak(あ)がSeptember 22, 2010 9:37 PMに書いたブログ記事です。

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