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Salut 406 !

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車を買い換える。

既に納車予定日も決まり、その日が来るのを楽しみに待っているところである。それは昨年から目を付けていた車種だったのだが、条件が整ってやっと入手できることになった。機が熟したといったところだろうか。

車を2台維持する余裕はないので、現有のPeugeot 406 Breakを手放して買い換えることになる。

既に406の次世代モデルであり現モデルの407も、後継である508が来年には発売開始されるそうで、406は2世代前のモデルになってしまう。しかし406は今でも飽きのこない、古さを感じさせないデザインを保っていると思う。特にワゴンであるBreakのまっすぐ伸びたルーフラインとヒップラインは車に優雅な雰囲気を加えていて、今でもワゴンの中では一番好きなデザインだ。カッコイイというより美しいという言葉が合うと思う。
406 Breakは1ヶ月分の家族の荷物を積み込んでバカンスに出かける国フランスのファミリーカーだけあって、確か当時の同サイズワゴンの中で最大級の荷室を誇っていたと記憶している。確かに荷室のサイズは広大で、タンデム自転車2台にシングル自転車1台、5人分の荷物を積んで4名乗車で快適に移動したこともあった。ピアノを運んだこともあったな。

我が車はフェイスリフトを受ける前の2000年モデルで、日本に入ってきたモデルチェンジ前のモデルの最後の2台中の1台を指名買いしたものだった。モーターショーで一目ぼれして、奮発して電動サンルーフ付の3000ccV6モデルを購入したのだった。初めての輸入車、しかもフランス車であり、初めての大排気量車ということで初めてづくしだった。納車当初はエアコンの調子が悪く、コンプレッサーを2回も交換したりとトラブルが続いたが、人間が教育され、慣れさせられ、おおらかな気持ちになっていった。ラテン車の楽しみってこういうことなのかなと思ったり。

406_mnt_s.jpg

エンジンはすこぶる快調で、少し強めにアクセルを踏むと1.5トン超の車重を豪快に高速域に引っ張りあげた。車重が重いゆえに加速時のトルクスリップはかなりのもので、一瞬間があった後モリモリと加速していく大排気量車の加速をこの車で教わった。(そして今やすっかりそれに慣れてしまった。)
一方高速走行時の巡航は非常にスムーズで、エンジンが発するキーンという金属音と共にまるで飛行機に乗っているかのような錯覚を起こすとても気持ちいい走りをする。シートのホールド感も、"猫足"もとても心地良く、気が付いたら東京~大阪間をノンストップで走りきって、かつ全然疲れていなかったのには最初ビックリした。ベージュ基調の室内もシックさと明るさを兼ね備えた気持ちいい空間だった。

極端なフロントヘビーなバランス、前述のコンプレッサー問題や走行中のブレーキの固着(JAF出動)、時折おきるエンスト(ATで!)等のトラブル、高額な整備費等、色々短所もある車だったが、実用的でありながら、短所を補ってあり余るほどに車を所有する楽しみを教えてくれた一台だった。

余裕があれば所有し続けたいと今でも思っている。10年で約75000Kmはちょっと走り足りない気もするし、これから熟成されていく車なのかもしれないが、一度きりの人生で出来る限り色んな車を所有してみたいという子供の頃からの夢をちょっとでも果たすために、手放すことにした。

次の車?それはまぁ別の機会に書くとしよう。

peugeot406break100730.jpg

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このページは、@nak(あ)がJuly 30, 2010 10:48 PMに書いたブログ記事です。

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