November 2013アーカイブ

6R -> 6GTI -> 7GTI

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フォルクスワーゲンゴルフの話だ。
ただし、6RとはGolf RではなくPolo 6Rのことである点はご容赦を。

131019_polo_GTI_like.jpg

現有車のPolo1.2L Highlineは後付でGTI用の赤く縁取られたグリルと、GTI専用のアルミホイールを装着してGTI「風」に乗っている。

その車が7月に車検を迎え、10日間ほどディーラーに預けることになった。
代車には同じPoloが用意されると告げられていたが、入庫当日ディーラーにて用意されていた代車はなんとGolf 6 GTIだった。

予定の車が急きょ出払っていて代わりの車がなかったとの理由だが、これは計画的な演出だったに違いない。万が一でも買い替える気になってくれれば儲けモノという営業の周到な作戦だと今でも思っているが、その時はあまり深く考えずGTIに乗れるラッキーな機会を素直に喜んだ。そんなしたたかな営業作戦にまさか引っ掛るわけない、と。

「じっくり堪能してきてくださいねー」と営業スマイル送り出され、Golf 6 GTIを10日間も借りることになったのだ。借用期間中に遠出の予定があったこともあり、10日間で山道と高速を含めて約600Kmほど走らせた。

131019gti2.jpg

そして約束の10日が経ち、作業が完了したPoloを取りに訪れたディーラーで開口一番、聞いていたのだ。

「車を取りに来ておきながら言うのもヘンですが、あのGTI売ってください、マジで。」

良い点:
  • 走る気を起させる野太いエキゾースト音
  • ワンランク上の室内サイズと質感(対Polo比)
  • 後部座席の居住性が格段に上質、2ランク上?(対Polo比)
  • ワンランク上の高速安定性(対Polo比)
  • どこからでもストレスなく強烈な加速が可能なパワー(トルク)
  • 意外な燃費の良さ
強いて挙げる気になった点:
  • 野太いエキゾーストの室内侵入(後部座席)
  • シフトアップポイントがノーマルモードでも高めのセッティング
  • 親や子供を乗せるには硬いサスペンション

Poloは良い車だ。1.2Lとは思えないトルクフルなエンジンと、あのサイズから想像できないくらいの高速安定性。Basicカーながらクラスを超えた質感。非の打ちどころがないといっても過言ではない。ただ背伸びしている小さな車、という点を常に意識させる車なのと、それを充分に成し遂げている優等生な分、面白さに欠けるというのが正直な印象だ。

GOLF GTIも優等生である。そして、世にはGTIよりエキゾチックで走りが楽しい車はたくさんあるだろう。しかし、GTIはGOLFとしての実用車としての優等生な性分をスポイルすることない面白さとチョイワルな要素が備わっていて、それに惹かれてしまったのだ。そして、Poloを入手した理由にダウンサイジングとエコを挙げていたが、結局は自分の中でそれだけで満足できなかったのだろう。

131019gti3.jpg

借りた試乗車を売ってくれていたら本当に買っていたかもしれない。しかし残念ながらそれは叶わず、しかもGOLF6 GTIは既に生産終了し、国内在庫もなくなっていた。買えもしないのにカタログだけもらい、その日は帰途についたのだった。

GOLF 7は既に国内販売が開始されていてGTIの国内発売も時間の問題。そうは知りつつも、気が付くと程度の良い6 GTIの中古車をネットで探している、という日々が約2カ月が経過したある日、ディーラーから7 GTIの国内正式発売日の連絡が入ったのだ。待ってましたと言わんばかりに早速試乗車を手配してもらい、発売日前に試乗する機会をセッティングしてもらったのだ。
試乗車が配車されている別のディーラーまで連れて行ってもらい、比較的空いている幹線道路を20分ほど走らせてもらった。

131019gti4.jpg


7 GTIの印象
  • 車内外のさらなる質感アップ(対Golf 6GTI比)
  • オトナ度がアップ。アクセルを踏み込むまではおとなしい。(対Golf 6GTI比)
  • エキゾースト音が音質的には6の方が良かった。静かになったとも言えるし、走る気をくすぐる音が薄れたとも言える(対Golf 6GTI比)
  • DCCのコンフォートモードがgood。乗り心地が格段にソフトになり、複数名乗車時には使えそう。
  • アイドリングストップ+DSGの発進時ギクシャク感は若干気になる。

大人になった7のGTIは、第一印象で普通のGOLFとは違うことを感じさせるものの、乗り始めは6 GTIほど荒々しくなく、6よりおとなしい印象を与える。しかしアクセルを少し積極的に踏み込んだ瞬間にそれは間違いだとがわかる。(*1)外観は派手な一方、走りは最初のうちは爪を隠しているといった印象を受ける。日常使いを考えるとむしろ7の落ち着きの方が程よい加減だと思える。(それでも外観とインテリアはかなり派手。)

*1: 某雑誌では"ジキルとハイド"という表現を使っていた。その通りだ。

131019gti5.jpg


試乗を終えディーラーに戻ると、程なく見積もり書と睨めっこしている自分がいた。
うーむ、色はどうしよう....

131019gti6.jpg

代車にはくれぐれも気をつけよ。

131122gti7.jpg

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