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Bike Lane...Better than Nothing !

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#長くてスマン。
隊ちょ~さんのBike Laneに関する考察Kazuさんによるのバージニア州のBike Lane事情に関する記事にも書かれているようにアメリカと言えども全土に渡って自転車に親切な環境が完全整備されているわけではなく、あくまでも地域活動、行政、予算、そして利害といった様々な条件が上手く揃ったエリアで環境整備が進み、きちんとバイクレーンが出来たりするのだろう。またビーチといったfitness zoneや観光地におけるバイクレーンの整備が進んでいる一方非観光地ではイマイチなように感じるのは自動車大国であるアメリカにおける自転車の捉え方、すなわちスポーツや娯楽としての自転車環境整備として捉えられていていること、に一因があるのかもしれない。(「アメリカと言えども」という言い方自体おかしいのかも。)さらに想像するに、自転車が日常の移動手段としての実用的な捉え方がされている欧州では都市部を含めてより生活密着した形で自転車環境の整備が進んでいてまた違う事情なのだろう。(欧州自転車事情には詳しくないので教えて欲しい>詳しい方)

ちなみに自動車大国であるアメリカにおける(一般道に設置されている)バイクレーンは自動車用右左折レーンといったほかの車線と扱いは同じ、複数ある車両用レーンのひとつであり、それはあくまでも道路において定められた単なる自転車の"居場所"である、少なくとも@nakはそういう意識を持ちながらバイクレーンを使用しているし、そういう意識を持たないと安全に走ることはできないのは言うまでもない。「アメリカにはバイクレーンがあってすばらしい」的記事を何度か書いたが、これらバイクレーンは決してBike Heavenではなく、それに甘えたり期待してはいけない。良く計画されて整備されている箇所もあれば、自転車の車輪なら壊れてしまうような巨大なpot holeが平気であったり交差点で自動車用右折車線が合流して一時的にバイクレーンが消滅するといった自動車中心(優先)の国を認識させられるような箇所もある。バイクレーンだからといって専用レーンではなく、特別に自転車向きに舗装・整備されていたり、安全が確保されているわけではない。ただそれであっても、自転車の"居場所"すらない日本の自転車環境に比べればずっとマシだということ主に書きたかったのが以前の記事である。

話を戻す。色んな地域事情があるはずだが、隊ちょ~さんが書かれているようにバイクレーンや環境は「黙っていても作れない」、そして「主張は聞こえるところで発しないといけない」という点は万国共通だと思う。その表れだと(勝手に)思っているのが、これまで@nakが訪れてバイクレーンが整備されていたエリア(ハワイ、サンタモニカ・ロス、マンハッタン)には環境整備を声高に行政・社会に働きかける活動を行っている.org的組織があるという事実である。ハワイであればHawaii Bicycling League、マンハッタンであればTransportation Alternatives、そしてロサンゼルスであればLACBCといった組織の存在である。
無論組織があればいいというわけではない。例えば上記Transportation Alternativesという組織は5000人のメンバーを有する市民団体であり、自転車のみならず歩行者やスケーターといった異なる立場の人たちが一緒により良い環境つくりのために草の根運動を行っている組織らしい。(ちなみにニューヨークでは行政側にも都市計画における自転車通行網に関する受け皿、すくなくとも.govドメインで自転車通行網の整備に関するwebsite、がある。)
実はマンハッタンのリバーザイドをポタリングしていた時に出会ってメールアドレスを交換したDAHON乗りのサイクリストから@nak宛に定期的にEメールがBCCされてくる。そのメールのTo :は上記Transportation Alternatives宛であり、彼は自分が走ったマンハッタン島のサイクリングルートの現状報告を定期的にフィードバックとして組織に上げて、問題定義を行っているのである。(○△のバイクパスはここ数ヶ月の間工事車両に占有されていて迂回路の案内もない、といったかなり細かい情報から行政への要望まで彼のフィードバックは多岐にわたる。)サイクリストであれば興味があるだろう、ということで毎回メールを@nakにBCC:してくれている。
数千人レベルのadvocacy groupに各メンバーが彼のように定期的に情報をinputしていく、そういう流れが組織として出来上がれば活動としてはかなり大きな力になるだろうな、と思いながら彼のメールには毎回感心している。
(願うだけじゃダメだと認識しつつも)東京にもこういった規模のadvocacy groupが出来てそれが上手く回っていく、そしてそのgroupが発する主張がうまく"聞こえる"ようになるといいが。

Hawaii Bicycling League : http://www.hbl.org/
Transportation Alternatives : http://www.transalt.org/
LACBC : http://www.labikecoalition.org/
NYDCP-Bicycle Network Project : http://www.nyc.gov/html/dcp/html/bike/home.html

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このページは、@nak(あ)がOctober 13, 2004 12:58 PMに書いたブログ記事です。

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