いやぁ久しぶりに痺れた。TOTO@武道館。
おじさんバンドの再来日には正直言ってあまり期待しておらず、予習もろくにしていなかった私が悪かった、ごめんなさい。このバンドの凄さをすっかり忘れていた。
凝った作曲と、それに見合った演奏テクニックが生み出すカッコよさ。Rock、Progressive、Jazz、それに民族音楽の要素まで取りこみつつ、オリジナリティを創出する唯一のバンドであることを再認識。デビューして30年以上経つが似てると思ったバンドは存在しない。
Simon PhillipsのドラムとNathan Eastのベースによりぎゅっと締まった音も厚く、Lukatherのギターが存分に暴れまわっても演奏がまとまっていたのはさすがスタジオミュージシャンだと思わせる。そしてスピード感とGrooveが最高。
今回のツアーは筋ジストロフィー(ALS)の発症で惜しまれつつ脱退したマイク・ポーカロの支援という位置づけで実質上の再結成ツアーだ。一時期はSteve Lukatherのワンマンバンドっぽい時期もあったそうだが、今回はDavid PaichとSteve Pocaroのオリジナルメンバーによるダブルキーボードと
Joseph Williamsのボーカルも復帰しての参加だ。David Paichがすぐ持ち場を離れるのは相変わらずで懐かしかった。
学生当時、相当聴き込んだだけあって1曲目のChilds Anthemからノリノリながらウルっとしっぱなしだった。 懐かしい一方で、どの曲も古さを全く感じず当時の洗練さをそのまま保っているというなんとも不思議な気持ちで2時間、16曲を過ごした。
あっという間であったが中身の濃い充実した2時間だった。もっとも締めと予想していたAfricaが10曲目で早々に出ていたときはえーもう終わり!?と焦ったが。あれも計算しつくされた演出か、余裕なのかもしれない。事実その後最後までヒット曲連発だったしな。
- Child's Anthem
- Till The End
- Afraid of Love
- Lovers in the Night
- Somewhere Tonight
- Pamela
- Lea
- Gift of Faith
- Keyboard Extravaganza
- Africa
- Human Nature
- Rosanna
- Georgy Porgy
- Stop Loving You
- Home of the Brave
- Hold the Line
懐かしさ+カッコよさ+Groove=久しぶりにかなり満足なコンサート。
ローディがやたら家庭用ビデオを回しているなぁと思ったら翌日YouTubeに公開されていた。こういうところはいまどき。
7枚目まで全部LPで持っていたが、改めてCDアルバムを男買い。