三田でご夫婦が細々と営み、ショーケースに調理パンの並ぶ昔ながらの町のパン屋さんでした。
中でもコロッケパンはとても人気があって、私たちも早起きを敢行してそのコロッケパンを買いに出掛けたことがありました。しかし残念ながらご主人が亡くなった為に、近所の人達に惜しまれつつ2005年に閉店されたという情報を聞いていました。その真意を知るべくというよりも、その後の様子が気になって自転車を走らせていったところ、そのままの佇まいで住居兼店舗は残っていました。白いカーテンのかけられたガラス戸の中を遠慮勝ちに見てみるとショーケースや作業台がそのままに残り、清潔感も充分に感じられて、もしかして今でも営業しているのではと思われるのでした。
営業日に当る平日、土曜日に期待を込めて、もう一度訪れてみたいと思います。
最後に、美味しくてどこか懐かしいパンを作り続けたご主人のご冥福をお祈りいたします。