自民党が新憲法草案を発表してしばらく経ったが、早くも一般に話題に上らなくなってしまった気がする。先の選挙では郵政民営化の裏で影を潜めていた印象が強い憲法改正であるが、その郵政改革論も一応一段落していよいよ話題の中心にのぼるかと思いきや小泉首相は本人在任中に本件議論は行なわないとコメントしている。草案を発表しておきながら議論は避ける首相は任期中に面倒な議論の中心になることを避けているように見えてならない。そんなことでいいのだろうか。その裏で粛々と決まっていくような国民が見えない議論の結果の改革にならないことを祈るばかりだ。
ところで日本の憲法はとてもかっこいい。戦争放棄を明文化している憲法など他にはないのではなかろうか。改革案の中身を論じる程詳しくはないが、そのカッコ良さが有名無実化されることなく一貫性を保ち続ける新憲法を望みたい。