隊ちょ~さんくりはらさんのホノルルセンチュリーライド'2005のレポートを拝見し、転倒事故から約10日間が経過する今になって一番の恐怖を味わっています。読んでみて初めて知る事実があまりにも多く、記憶を失う程の事故に自身が遭遇した現実に改めて恐怖を感じています。
どうしてあの時、続けて走ることを主張したのか?
それまで仲間と一緒に楽しく快適に走ってきただけに、ひとり脱落するのがどうしても嫌だと思ったのを覚えています。それよりも、リタイアするのは最初から頭に無かったように思います。後々冷静になってみると、どうしてそんな無茶なことをしてしまったのかと思うばかりでありますが。
自分で走りを続行することを宣言したものの、再び走り出したときの恐さはしっかりと覚えています。何故なら、その時本当は目がよく見えてなかったから。サングラスを掛け直して恐る恐る走り出してまもなく75マイルのエイドステーションへと到着した時には、「これで少し休むことができる。」と、ホッとしたものでした。幸い休んでいるうちに視界がはっきりしてきたのは良かったのですが、今度は猛烈な頭痛に悩まされ続けながらの走行となりました。
ヘルメットの亀裂と激しい頭痛、身体に傷を負った箇所とその傷の程度から類推するに、右側頭部から地面へと突っ込んだ後、右半身を打ちつけたらしいことが自分で分析できるものの、転んだ瞬間のことはまったく覚えていません。頭から突っ込んだ故に手首損傷と足への負傷が避けられ、その後の自転車走行にまったく問題がなかったのは良かったでしょう。でも言い換えれば、ショックの全てを頭部で吸収したことになるのだから、その衝撃の強さを思うと背中へ冷たい物が走ります。ヘルメットの着用は本当に大事です。今こうして無事でいられることの喜びと、多くの人の善意にふれた嬉しさを忘れずに、これからも自転車と付き合っていきたいと思っています。
最後に、病院で診察してもらった結果、「まったく異常なし」の太鼓判を頂いたことをご報告いたします。