自転車は車道を走らず歩道を走れという法律が出来るとかできないとか。ここではその真相や法律の是非を議論するつもりはないが、単純に「自転車は歩道より車道を走るほうが気分的に楽じゃない?」ということについて書いてみたい。
自分の場合、自転車・自動車問わず走行する時は交通の「流れ」に乗ることを大事にしている。その方が気分的に楽で冷静になれるので安心感がある。自分が流れに反した動きをしているとき、また流れに反した動きをしている車両や人間が存在する場面では緊張し、神経を使い、その結果ストレスを感じる。そういう意味では車道の方が「流れ」があってストレスも少ない。
車を運転する際、急な動きをする人間さまを縫って商店街を徐行するよりも車の流れが読める高速道路を走行する方がずっと気楽だ。自転車の場合も歩行者を避けながら歩道を走るより、車に追い越されながらでも車道を走るほうがずっと気楽なのだ。歩行者の咄嗟な動きに比べれば車の挙動はずっと予測しやすいのだ。また歩行者に合わせて時速3,4Km/hで自転車を走らせるのは不安定で危険を感じる。ついでに言うと、段差などのお世辞にも自転車フレンドリーといえない歩道が多いのも歩道を嫌う要因でもある。
車の挙動が予測しやすいのは、自分自身がドライバーであるからとも思う。車から見える車道の自転車の姿、自転車から見える自動車の姿双方を知っているというのは恵まれていると思う。そして自転車で車道を走る際には「自動車からみた自転車」を意識するようにしている。そんな中思うのは、自転車は車両として存在を示すことが自動車、自転車双方の挙動を明確にして安全だということ。路肩スレスレを車を避けるように走るよりは、自転車の存在を大いにアピールして自分の走行エリアを主張すべきだという意味だ。中途半端に路肩を走っていると車も危険を冒して抜いていこうとするし、中途半端な意思表示は双方の判断ミスに繋がる。相手の目を見て、必要に応じて車幅を"主張"すれば車もスペースを開けざるおえない。そんなことを意識して走れば車道は思いの外走りやすいと思うのだがどうだろう。
自分の場合、自転車は歩道より車道を走るほうが気分的に楽だ。気分的に楽ということは余裕を生み、安全を生むものだと思っている。そう感じている人も多いのではないかな。